
治療以前:
治療という概念自体が頭の中にありませんでした。すべてが終わってほしい、なくなってほしい、今まで生きてきた自分の人生に何の意味があったのか、私はこれからも不幸だという考えしかなく、無気力で奈落の底であえいでいました。怒りと憂うつ感の両極端を行き来しながら自分でも化け物かと思うくらいに惨憺たる日々を送っていました。
治療過程中:
治療をはじめてからもとても苦しかったです。言われた内容と受け入れることができず、怒りと憂うつ感はなくならずに治療にも集中もできず、自分の感情を落ち着かせるだけで精一杯でした。しかし課題を繰り返して治療を進めていると、教育で学んだメカニズム通りに物事が進んでいくのが見え理解ができるようになりました。心のメカニズムが不思議でもあり、ある瞬間自分が固執していたものを手放すことができました。すると治療過程に負担を感じなくなり楽になりました。しかし1年が過ぎた今は、あの時は自分が本当に愚かだったなと思います。もっと早く受け入れていればよかったと思います。
治療を勧める理由:
幸福とは自分のものであるために、自分の幸福を探すために私は今も努力しています。他の方はどう考えていらっしゃるのかは分かりませんが、私自身はとても満足しています。つまずいて挫折しているからといって状況は何も変化しません。立ち上がり新しい道に歩んでこそ、新しい空と新しい木々が見えるようになります。治療前は石につまずいて転び地面だけを見ていたなら、治療後は、立ち上がってどの方向に進めばよいか前を見ています。治療を選択したのは本当に良かったと思います。困難をどのように克服すれば良いのか、克服したあとはどんな力が私にできるのか、これは実際に治療した方だけが感じるものだと思います。
訴訟の結果:
この治療をする前に訴訟を提起しました。結果は惨憺たるものでした。懲らしめようと思ったのに、自分に10倍ブーメランになって返ってきました。本当に痛かったです。自分に残ったものはさらに濃くなった怒りと復讐心だけ。周りのすべてが吹っ飛ぶところでした。でも訴訟中に治療をはじめたのは不幸中の幸いでした。治療と並行しながら訴訟を進めて、少なくとも心理状態を維持しながら終えることができました。訴訟は本当に自分が幸福になってから行うべきものだと痛感しました。治療がされないと自分の心理は自分の思い通りに動いてくれません。
最後に:
みんな幸せになってほしいです。他の治療会員の皆さんも頑張ってください。
治療をする前に行う訴訟の弊害はいくら強調をしても、苦痛を感じている人には経験していない未来であり、今の苦痛から抜け出すために選択をしてすべてが破壊される結果がもたらされます。○○さんは訴訟中に治療を選択したのでそれでも自分の人生を守ることができました。
治療前、治療過程のすべてを忘れずに、すべての治療過程に集中して完治される日まで初心を忘れないでください。これからも傷の治療と再発が繰り返されて苦しくなるときはこの体験談を読み返すと再び治療への意志をもつことができると思います。